ベタってどんな魚?
ベタはアナバスの仲間です。
学名:Betta splendens
分類:スズキ目キノボリウオ亜目オスフロネムス科ゴクラクギョ亜科
原産地:タイ
水質:弱酸性
適水温:25℃前後
寿命:2~3年 過去飼育していたベタの中には4年以上生きた子もいます。
大きさ:約7cm
ベタの特徴
ベタはラビリンス(迷宮状器官)とよばれる補助呼吸器官を持っており、エラ呼吸だけでなく、空気を直接吸うことができます。一般的には、エラからに呼吸が4割、空気から直接の呼吸が6割と言われています。
このため瓶やコップのような小さな容器でも飼うことができます。
また、ベタは闘う魚(闘魚)としても有名です。
2匹以上のオスがであうと、ヒレがボロボロになるまで闘います。
タイでは、オスのベタ同士を戦わせて、賭けたりもしているそうです。
オスとメスの見分け方は、簡単でオスはヒレが長く、体も大きいです。
メスは、ヒレが短く、体は小さいです。
よく瓶やコップで売られていベタは、トラディショナルベタ(トラベラ・並ベタ)といわれる一般的なベタのオスです。
イベントの時に私が作ったベタ瓶です。
ビー玉と浮き草を使用してLEDライトをあてています。
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ベタはどんな環境で飼育したらいいの?
中性から弱酸性で25度前後の水温が最適です。急激な水温の変化がなければ20~30℃でも問題ありません。
直射日光をさけて、室内の温度変化が少なく静かな環境で飼育してください。
飛び出す事があるので、飛び出し防止の蓋はしておいた方が良いです。
※蓋は密封しないように、かならず空気の入る穴を空けてください。
日常の管理
水槽で飼う場合
基本的に普通の熱帯魚飼育と同じで大丈夫です。エサは、1日1回、数粒(3~5粒)を与えてください。
普通の熱帯魚と同じ餌でも大丈夫ですが、ベタ専用の餌も売っています。
キョーリン ひかりベタ アドバンス 5g
動きの速い魚と一緒に飼育すると、餌が食べれない事があるので注意してください。
1週間に1回、1/3程度の水替えをおこなって下さい。
瓶やコップで飼う場合
エサは、1日1回、数粒(3~5粒)を与えてください。瓶の場合も熱帯魚と同じ餌かベタ専用の餌を与えてください。
※瓶やコップでの長期飼育を考えている場合は、経験上ですが餌は少なめの方が長生きします。
1週間に1回コップの汚れをブラシなど使用して落とし、水を半分程度交換してください。
急激な水温の変化がおきないように、注意してください。
水道水を使用する場合は、水に含まれている塩素がベタにとって有害なため、中和剤(カルキ抜き)を適量入れてください。
1日バケツなどに溜め置きした水なら、中和剤は必要ありません。
夏場は、水温の上昇に注意してください。
30度を超える水温では、暑さで弱ったり死んでしまいます。エアコンを使用して、室内の温度を30度以下に設定して下さい。
冬場は、水温の下降に注意してください。
20度を下回る場合は、エアコンで室内の温度を20度以上に保つか、ヒーターを使用して水温をあげるようにしてください。大きな瓶であれば、市販の熱帯魚用ヒーターがお勧めです。
小さい瓶の場合は、パネルヒーターがお勧めです。
ビバリア マルチパネルヒーター 8W
※瓶やコップで飼う場合、水量が多ければ、おおいだけ水温や水質も安定して長生きしてくれます。
最後に
今回は、初めてベタを飼いたいと思っている人の為に書きましたので、難しい事は書いていませんが、ベタは瓶で飼える簡単な魚と言うイメージもありますが、実はとても奥が深く、ショーベタと言われる改良品種によってつくられたベタは数千円から1万円を超える物まで、様々なタイプがいます。ショーベタについては、また機会がありましたら書きます。
ショーベタと違い、一般的に売られているトラディショナルベタは、500円前後で瓶で売られているので簡単に購入ができ、すぐに飼育が楽しめる魚です。
赤、青、白など様々な色のベタがいますので、是非自分のお気に入りのベタを探して飼ってみてください。