お客様からの質問も意外に多いので、クマノミとイソギンチャクの共生生活について書きます。
共生とは?
異なる複数の生き物が、相互関係を持ちながら一緒に生活することを共生と言います。共生には相利共生と片利共生の二種類があります。
相利共生(そうりきょうせい)
お互いが利益を得て一緒に仲良く生活をしている場合を言います。片利共生(へんりきょうせい)
片方だけが利益を得ていますが、もう片方に不利益を与えることなく一緒に生活をしている場合を言います。ちなみに…
片方にしか利益が無く、もう片方には不利益しかない場合は寄生になります。
クマノミとイソギンチャクの関係は相利共生?片利共生?
相利共生と片利共生の違いを理解してもらった所で、質問です。クマノミとイソギンチャクの関係はどっちだと思いますか??
クマノミのメリットは??
イソギンチャクのメリットは??
もしかしたら、どちらか片方にしかメリットはないのか!!??
答えは!
相利共生だと一般的には言われてます。
お互いにメリットがあって、一緒に仲良く暮らしているんですね。
では、お互いにどんなメリットがあって暮らしていると思いますか??
クマノミのメリットは??
イソギンチャクには刺胞毒があり、基本的にはクマノミ以外のお魚は毒でやられてイソギンチャクに食べられてしまうので近寄る事ができません。イソギンチャクはマグネシウム濃度が海水より低いと針を出して刺すと言う習性があります。ではなぜクマノミだけが安全かと言うと、普通の魚の体はマグネシウム濃度が海水より低いので刺されてしまうのですが、クマノミの仲間の体は強いマグネシウム濃度の粘液におおわれているから刺されないわけです。
【ニモはカクレクマノミじゃない!!って知ってましたか?】
と言う記事にも書いていますので気になる方は、そちらも読んで下さい(*^^*)
イソギンチャクに入る事により守ってもらっています。
他の魚が近寄れないので、寝るときはイソギンチャクの中で寝ています。クマノミにとってイソギンチャクは安全なベットだと思ってください。
水槽内ですと、イソギンチャクがいなくても普通に生きていけますが、自然界では必ずイソギンチャクの近くにクマノミはいますので、生きて行くのに大切な存在なんだと思います。
ちなみに、クマノミの中にもイソギンチャクへの依存の高い種類と、低い種類がいます。
どれくらいイソギンチャクに依存しているかは、泳ぎが上手い種類か苦手な種類かで違ってきているようです。
尾びれが丸みをおびた種類は、泳ぎがあまり上手くなく泳いで逃げるスピードが速くないので、イソギンチャクへの依存度が高いです。
逆に、切り込みのある尾びれで泳ぐスピードがそこそこあるクマノミの仲間は、そこまでイソギンチャクに依存しておらず、結構ふらふらとイソギンチャクから離れて泳いでいます。
イソギンチャクのメリットは?
実はイソギンチャクは、クマノミがいなくても生きていけます。そこまで、クマノミが必要な存在と言うわけでは、ないのかもしれません。
しかし!!
クマノミと共生しているイソギンチャクと共生していないイソギンチャクだと、イソギンチャクの成長が約三倍違い、核分裂の確率も高くなると言う研究結果がありますので、共生していた方が良い事は間違いないようですね!!
それ以外にイソギンチャクのメリットは?
動く範囲が限られてくるイソギンチャクにクマノミは餌を運んできてあげます。しかし、イソギンチャクがいない水槽でクマノミを飼っていると、自分の寝ぐらに餌を隠したりしている事があるので、もしかすると餌を運んでいると言うよりは隠しているだけかもしれません(笑)
なので運んできてもらっているというよりは、おこぼれをもらっているだけかもですね(;^ω^)
イソギンチャクの体を綺麗にお掃除して、排泄物を遠くに捨てに行く。
これは、クマノミも汚れた所で寝るよりも、綺麗な所で寝たいという気持ちがあるのかもしれませんね(笑)イソギンチャクの触手をマッサージしている。
イソギンチャクの中を、クマノミが泳ぎまわる事により、触手をマッサージしてもらいリラックスできていると言われています。イソギンチャクを逆に守る事もある!
普段は、クマノミはイソギンチャクに守ってもらっていますが、中にはイソギンチャクを食べてしまう魚もいます。そんな時、縄張り意識の強いクマノミは、勇敢に威嚇してイソギンチャクを食べに来た魚を追い払います。
しかし…クマノミもお腹が空くと、イソギンチャクをかじる事もあるので、イソギンチャクには若干のデメリットもあるのかもしれません(;^ω^)
クマノミとイソギンチャクと一緒に住んでいる生物が他にもいた!!
実はイソギンチャクはクマノミ以外にも、褐虫藻と言う藻類の仲間を体内に取り込んで共生しています。イソギンチャクのメリットは?
褐虫藻は光合成をおこない、その光合成産物をイソギンチャクは栄養として受け取っています。褐虫藻のメリットは?
イソギンチャクの体内にいることによって自分の身を守り、イソギンチャクに住んでいるクマノミの排泄物などを栄養として受け取っています。また、クマノミがイソギンチャクの中を泳ぎまわることで、褐虫藻は常に新鮮な海水を取り込めて、より活発に光合成が出来ます。
三者共生ですね!!
まあ、諸説ありますが…
これが、一般的に言われいるクマノミとイソギンチャクの共生です(*^^*)
水槽でも楽しめるので、興味がある人は、共生水槽をつくり観察したら楽しいと思いますよ♪
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