ウニの針は眼の役割をしている!!?

お客さんの所で、水槽掃除をしていた時、おそらくライブロックに付いてきたであろうウニがいました。
ウニって水槽内では、アクリル水槽などを傷つけたり、レイアウトを壊したり、掃除中に気が付かずに手をさされたりと結構、嫌われていることの方がおおいですよね。

お寿司屋さんでは高級な食材として人気ですが・・・
自分は食べるのも見るのも好きです(笑)

そんなウニですが、今日お客さんから、ウニの眼って何処にあるの?と言う質問を受けました。
そこで、今回はウニの眼!!について書いてみようと思います。

ウニの眼はどこにある?

まず眼の定義が何なのか解らなかったので調べてみました。

眼の定義

光や色を感知して脳に情報を送る感覚器官。
脊椎動物では、眼球やその付属器の涙腺などの視神経からなっているもの。
goo辞書より
これが一般に言われる、大まかな眼の定義みたいです。

ウニに眼はあるの?

眼の定義をふまえた上で、ウニの眼はどこにあるの?と聞かれた場合、ウニに眼はありません!
が正解だと思います。
ではウニは、どのようにして海の中で空間を認識して、移動したり、エサをとらえたりしているのでしょうか?

眼の無いウニはどうやって周りを見ているの?

眼が無いにもかかわらず、ウニは眼を持つ海生の無脊柱動物(オウムガイやカブトガニなど
)と同じくらいの視覚的能力を持っています。
確りと、周りが見えている事になりますよね。
眼が無いのに、不思議ですよね・・・
では、どのようにウニは周りを見ているのでしょうか?
実は、ウニは針を含めた体全体がひとつの眼のような役割をはたしています。
針に当たる光を感知し、その光の強弱を比較して周りの状況を認識しているようです。
つまりウニの針は、移動の時や食事の時は手足にも眼にもなっていると言うことですね。
ウニの針、すごいです!!

ちなみに他にもウニのすごい話はあります。
ウニは環境が良いと、なんと200年も生きるみたいです。
しかも繁殖能力は、10歳のウニも100歳のウニもあまり変わらないと言うから驚きです。
ウニの寿命、すごいですよね。

変な話、天然もののウニを食べた場合、もしかしたら江戸時代くらいに産まれたウニを、今食べているかもしれない!と言うことになりますね(;^ω^)

まあ、ウニは眼が無いと書きましたが、逆に海の中には眼が120個もある生き物がいます。
どんな生き物か、解りますか?
皆さんも、よく知っている美味しい生き物ですよ!!

眼が120個ある海の生き物ってなに?

答えは、皆さんも食べたことあると思いますがホタテです。
え・・?
ホタテのどこに?
そんな眼があるの?と思いますよね。

外套膜(がいとうまく)と言うところがホタテにはあります。
いわゆるヒモと言われている、お酒のおつまみに食べたリするとろです。
写真で、ヒモの部分をよく見てもらうと、1ミリくらいの緑色か赤紅色の眼があります。
ホタテの眼は、光の強弱を感じる程度で、色の判断まではどうやらできないようです。
そしてその眼の数は、なんと60個~120個もあります。

眼が無い生き物がいたり、眼が120個もある生き物がいたり・・・
海の中の生き物って、不思議がいっぱいですよね(;^ω^)
ウニやホタテを食べるときの会話のネタにしてみてください!