共生ハゼとテッポウエビが共生するメリットは?

共生ハゼとテッポウエビは、比較的に丈夫な生き物で、サイズも2cm~12cmくらいで小型な為、30㎝前後の小型水槽で簡単に共生している姿が観察できます。
ギンガハゼとニシキテッポウエビ写真

共生するメリット

共生ハゼとテッポウエビは、お互いが利益を得て一緒に仲良く生活をしている相利共生です。
共生については、共生!クマノミとイソギンチャクそれぞれのメリットは?? でも書いています。

テッポウエビは、巣穴を掘るのがとても得意いで、海底に穴を掘り巣穴を作ります。
しかしテッポウエビは、視力が悪く、ほとんど周りが見えていません。
その為、外敵に襲われそうになっても、見えていない為、逃げ遅れて襲われてしまう可能性があります。

一方、共生ハゼは視力は良く外敵に襲われる前に気が付くことは出来ますが、自分で巣穴を掘ることが出来ない為、外敵に襲われても隠れる巣穴がありません。

そこで、テッポウエビの巣穴に、居候させてもらう代わりに、共生ハゼは、見張り役をおこなっています。

テッポウエビは、神経を触覚に集中し、巣穴から外に出る際は、ハゼの体に触覚を常に触れながら行動します。
危険が近づくと、ハゼは体を小刻みに震わせてテッポウエビに危険を知らせます。

この様にして、お互いに身を守りながら一緒に住んでいます。

この他にも、種類によっては、テッポウエビがハゼの体をクリーニングしたり、ハゼがテッポウエビに餌を運んで行くこともあります。

テッポウエビの餌については、過去に産卵箱で、コトブキテッポウエビ(ランドールピストルシュリンプ)とヒレナガネジリンボウ(ハタタテネジリンボウ)を飼育していた時に、ネジリンボウのフンをテッポウエビが食べていましたので、餌を運んで行くと言うよりは、ハゼが餌を食べてフンをすることで、テッポウエビに餌が供給されていると考えても良いと思います。

このように、共生ハゼとテッポウエビは、お互いにお互いの長所を利用して、メリットを得ています。
とは言うものの、お互いに相手を助けてあげようと言う気持ちがあるわけではなく、あくまでもお互いにメリットがあり、生きていくために一緒に生活していると言うのが本当のところだと思います。

しかし、テッポウエビが毎日、健気に巣穴を掘り、壊れた所を修繕している姿と、見張りをしているハゼの姿は、見ていて飽きません。
心から、癒されますよ!

共生ハゼの分類と主な共生ハゼの仲間

ハゼの仲間が、全てテッポウエビと共生するわけではありません。
現在、テッポウエビと共生するハゼの仲間は下記の12属が知られています。
  • ホタテツノハゼ属(ホタテツノハゼやオニツノハゼが有名)
  • オニハゼ属(オニハゼやヒメオニハゼが有名)
  • オドリハゼ属(オドリハゼ一種のみが知られてる)
  • ネジリンボウ属(ヒレナガネジリンボウやヤシャハゼが有名)
  • イトヒキハゼ属(ギンガハゼやオイランハゼが有名)
  • ダテハゼ属(クビアカハゼ、ヤマブキハゼ、ニチリンダテハゼ、ヒメダテハゼなどが有名)
  • シノビハゼ属(ハタタテシノビハゼやシノビハゼが有名)
  • ハゴロモハゼ属(ハゴロモハゼやクロオビハゼが有名)
  • ヤツシハゼ属(クサハゼやヒレナガハゼが有名)
  • カスリハゼ属(カスリハゼが有名)
  • ハラマキハゼ属(ハラマキハゼが有名)
  • キララハゼ属(スジハゼが有名)
この中で、アクアリウムの世界で主に流通しているのは、ハラマキハゼ属、キララハゼ属以外の10属だと思います。
もしかすると、流通しているかもしれないので、絶対流通しないとは言い切れませんが。
問屋やショップでも見ることは、あまりないです。


今回、参考にさせてもらった書籍です。

決定版 日本のハゼ
共生ハゼが飼いたい!
ハゼについて、詳しく知りたい方には、日本のハゼが、共生ハゼを初めて飼育する際は、共生ハゼが飼いたい!がお勧めです。
どちらも私の愛読書で、なんども読み返しています(*^^*)