水槽の停電時対策

魚飼育にとって、電気は生命維持のため必要不可欠です。
大切に飼っている魚が、停電で死んでしまってはショックですよね。
そこで、今回は停電時の対策について書いていきたいと思います。
停電時に、気を付けることは、酸欠と水温の2点です。
このふたつの点に気を付ければ、数時間の停電なら問題はありません。

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酸素不足対策

停電時は、酸素の出る石、電池式のエアーポンプ、手動式のエアーポンプで酸素供給できます。
また水面を揺らし、水をかき混ぜて上げることで、水中に酸素を供給できます。
夏場は、水温の上昇にともない、溶存酸素量が低下しますので特に注意が必要です。

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ニ酸化炭素を添加している場合は、照明が無い状態で添加すると水草が光合成できないため酸欠になります。かならず照明が消えている間は、添加を止めてください。

水温対策

水温の対策は、夏と冬で対策が変わってきます。

夏場の対策

氷をビニール袋に入れたものや、保冷剤などをあらかじめ冷やして準備をしておき、停電時に水温が上がりそうなときは、それを水槽に浮かべて水温を下げることが出来ます。
この時の注意点は
  • 保冷剤などが破れて中の液体が出ないように、袋を二重して包むなどの工夫をする。
  • 水温が冷えすぎないように常に水温計を見て、水温を調整する。
このような、対応で数時間の停電に対応が出来ます。
また水槽設置時に、風通しが良く、北側で日当たりが少ない場所に設置するのも夏場の温度上昇対策には効果的です。

冬場の対策

発泡スチロールや水槽用の保温マット、新聞紙やダンボールで水槽の左右の側面と背面を覆い、水槽台と水槽の間には、水槽セット時にセーフティマットを敷いておくと水温の低下時間を遅らせる事が出来て有効です。

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発泡スチロール等を覆っていると復旧後も、ヒーターの水温を上げる時間が早くなります。
水槽にホカロンなどを貼るのも、有効です。

水槽が大きく水量が多い方が、水温の上昇、低下共に時間がかかります。
注意点としては、温度が下がったからと言って熱湯を注いだりして急激に温度を上げないようにしてください。
水温の急激な変化は魚に大きくダメージを与えてしまいます。

ガスコンロや石油ストーブを使用してお湯を入れる場合は、温度計を使用して25度くらいに温め、少しずつ急激に温度が上がらないように注意しながら入れて下さい。

その他、水温低下時に魚に餌を与えると、消化能力が低下しているため消化不良をおこし、魚が弱ってしまう危険があるので、餌は与えないで下さい。魚は数日餌を与えなくても大丈夫です。
また、水温低下により白点病などになる可能性がありますが、その場合は電気が復旧後に、水温を30度ほどまで上げて、市販のグリーンFリキッドやマカライトグリーン液などの市販の薬を使用して治療してください。

以上のような事を確かめて、停電時には落ち着いて対応してください。