照明器具
生き物にとって光は成育に必要不可欠なものです。熱帯魚も例外ではありません。また、水草やサンゴの育成にも同様に光は大切です。
さらに鑑賞するという点で、熱帯魚、水草、サンゴの本来の美しさを引き出してくれます。
飼育する魚、水草、サンゴによってライトの種類や光の色を使い分けると効果的です。
照明の主な種類
ハロゲンライト
カミハタ ファンネル2シルバーボディ 150w 8000k
一般的には、マルチハロゲンライト(メタルハライドライト)が熱帯魚の世界では流通しています。
ハロゲン化金属と水銀を利用して強い光が照射でき、単波長のLEDライトや、三波長の蛍光灯に比べて、光がよく届き太陽光に近い深い輝きがあります。
主に、水草の育成や珊瑚の育成での水槽に使用されています。
珊瑚などの飼育では、LEDライトと組みあせて使用すると飼育面でも鑑賞面でも大変効果的です。
但し、値段が高価であると言う点、ライトの寿命が短いと言う点があります。
また、使用時には大変高熱になるので、火傷には十分気をつけてください。
LEDライト
寿工芸 フラットLED 600
蛍光灯のライトに変わり、LEDライトが現在は、一般的に普及しています。
蛍光灯に比べて消費電力が約1/2~1/3と言われていて、熱ももたないため非常にエコな電球です。
また電球の寿命が長いため、1日8時間前後の使用で計算すると10年以上電球を取替えしないで使用できます。
ただし、蛍光灯などと比べると料金が高値です。
飼育面では、特定の波長しか出さない性質があるため、蛍光サンゴやイソギンチャクなどの育成で多く使用されています。
また、LEDを夜間に使用することによって、魚の飛び出し事故を防げるとも言われています。
水草の育成にも最近では、赤色や青色のLEDが効果的だと言われています。
夜などに、暗い部屋で使用するLEDはとても幻想的で、水槽を魅力的に見せる事が出来ます。
蛍光灯
LEDのライトが販売されるようになってから、徐々に販売数が減ってきています。蛍光灯には、一灯式と多灯式のライトがあります。一灯式は、夜行性のナマズ等の育成に向いています。
多灯式は光量が多いため水草などの飼育に向いています。
また、小型水槽用から大型水槽用まで幅広い種類が売れられています。
注意点は、周波数の違いによって、東日本は50Hz、西日本は60Hzと分かれている製品があります。購入時には注意して下さい。
理想の照明時間
理想の照明時間は、1日8時間から12時間の間です。必要以上に照明をつける事は、コケの発生を早めてしまい水槽の汚れにつながります。
また、魚にも睡眠は必要です。照明を1日中つけているのは、魚にも水草にも良くありません。
照明は、毎日決まった時間に規則正しく、一定時間つける事が大切です。
規則正しくおこなう事が難しい場合は、タイマーを使用すると、とても便利です。
ニッソー プログラムタイマー NT-301 NAT-117
照明の色
- 白系の光は自然な感じになります。水の透明度が増して見え、また魚の赤味がよく映えます。
- 黄色系の光は太陽光に近く自然な感じになります。水の黄ばみが気になる場合は白灯と混色にするといいでしょう。
- 赤系の光は金魚などの体色が赤い魚がとてもよく映えます。赤い水草の育成にもいいといわれています。
- 緑系の光は水草の育成に良いといわれています。また水草の緑がよく映えとてもきれいに見えます。
- 青系の光は水槽の水がよりクリアに見え、海水魚、アフリカンシクリッドなどによく用いられます。また体色の青もよく映えます。白系を混色にすると青みがすこし押さえられより自然な感じになります。赤系で混色にするとムーディな雰囲気になります。