熱帯魚の歴史
西暦18世紀から19世紀にかけてヨーロッパの国々が、競って海外に植民地開拓をしていた時代にアフリカ、南米にはヨーロッパ人にはとても珍しい熱帯の魚がたくさん生息していました。
当時の学者達が研究の材料としてその魚たちを持ち帰り、水族館や博物館に展示されたのが始まりだと言われています。
電気がもたらした熱帯魚飼育革命!!
第一次世界大戦後、電気が一般家庭へも広く普及されるようになりました。これにより、ライトによる照明、ヒーターやクーラーによる水温の維持、エアーポンプによる酸素の供給、ろ過装置による水質の維持などが出来るようになってきました。
電気は熱帯魚の生命維持に必要不可欠です。
電気の一般家庭への普及は、熱帯魚飼育にとってたいへん大きな進歩へとつながりました。
日本で熱帯魚が飼育されだしたのは?
昭和30年代の経済成長に合わせて熱帯魚の飼育器具が一般的に流通するようになり、飼育が比較的容易になったことから飼育されるようになってきました。
現在では、ライト、クーラー、濾過装置、CO2添加装置、タイマー、プロテインスキマー、殺菌灯などの器具や、添加剤、濾過材、魚に合わせた砂や土など数多くの優れた商品が販売されており、日々進化し性能が上がっています。
数十年前には、飼育管理が難しく不可能だと言われていた、魚や珊瑚、海草、水草、クラゲなどの飼育も現在では、比較的容易に出来るようになって来ました。
日本の熱帯魚ブーム
日本では1960年代に第一次熱帯魚ブームがあり、一般的に熱帯魚が認知されるようになりました。
バブル時期にグッピーの人気から第二次熱帯魚ブームがおき、アロワナやディスカスの様な高額な熱帯魚も飛ぶように売れたと聞いています。
その後も、ファインデング・ニモのヒットにともない海水魚ブームがおきたり、ビーシュリンプの人気に火が付きエビブームがおきたりしました。
現在は、メダカの改良品種が盛んにおこなわれ、新種のメダカが増えたことによるメダカブームがおきています!!
日本人は昔から魚が好き
日本では、室町時代に金魚が中国より伝わり、観賞魚として上流階級の間で楽しまれていました。
その後、江戸時代の後期に飼育技術や繁殖技術が確立され、一般家庭でも飼育できるようになり金魚ブームがおきました。
日本人は、昔から魚を観賞するのが好きで、研究を重ね、繁殖、改良品種をおこない楽しんでいました。
それが、現在の熱帯魚飼育に繋がっているんだと思います。