そこで、今回はお店で魚を買う際に、どんな魚を選び、どのように水槽に入れたら良いかを書いていきたいと思います。
魚選びのポイント
元気に泳いでいる魚
水槽の外から指などを動かして刺激をあたえると、元気に反応してくれる魚、群泳して仲間と一緒に泳いでいる魚は健康な証拠です。また、お店のスタッフさんに餌の食べ具合などを聞いて、元気にたくさん餌を食べている魚を選びましょう。
※水槽はけして叩いたりしないで下さい。魚のストレスになったり、水槽を傷つけたり、壊してしまう危険があります。
発育の良い魚
見た目が綺麗で、つやがあり、動きの良い、健康的に発育している若い魚を選びましょう。入荷してしばらく時間が立っている魚
熱帯魚ショップに入荷したばかりの熱帯魚は弱っているのが普通です。お店のスタッフさんに入荷状況を聞いて、お店に来てから1週間ほど経過して落ち着いている魚を選びましょう。
選ばないほうがいい魚
- 体の表面に白い点々が付着している、目が白く濁っている→白点病、ウーディニウム症(コショウ病)の可能性があります。
- ヒレの先が白っぽくなっていたり溶けて無くなりかけていたりする→カラムナリス症(尾腐れ、口腐れ、ヒレ腐れ)の可能性があります。
- 小型カラシン等の体が少し白化している、出血している→カラムナリス(ネオン病)の可能性があります。
- 体の粘膜が剥がれ表面に薄く白い膜が張っている→ダクチルギルス症の可能性があります。
- 体の表面に白い綿のようなものが付いている→水カビ病(綿カブリ症)の可能性があります。
- うろこが逆立って体が膨らんだようになっている→エロモナス症(松かさ病)の可能性があります。
- 目が飛び出ている→エロモナス症(ポップアイ)の可能性があります。
- 目や鼻先、ヒレなどに血がにじんでいる→エロモナス症(穴あき病)の可能性があります。
- エラがめくれている→エラ病の可能性があります。
- エラを激しく動かしている→エラ病、PHショックなどの可能性があります。
- くるくる回ったり、動かなかったり泳ぎ方がおかしい→エラ病、PHショック、寄生虫などの可能性があります。
- 体の表面に虫が付着している→イカリ虫、ウオジラミなどが寄生しています。
- 腹部が異様に膨らんでいるまたは凹んでいる→内臓疾患などの可能性があります。
- 痩せこけている→餌が食べられない弱い個体、内臓疾患などの可能性があります。
- ヒレやウロコにスレ傷がたくさんついている→感染症、ケンカ、網や岩・アイテムなどこすれ傷ついた可能性があります。
- エラが欠けていたり、背骨が曲がっていたりする→先天的な奇形、ケガによる奇形、老化の可能性があります。
- 水槽の水が白濁している、透明な青、透明な黄色→水槽の状態が悪い、病気の出ている水槽、または薬浴中(投薬治療中)の水槽です。
- あきらかにたくさん魚が死んでいる→病気が出ている、入荷状態が悪い可能性があります。
水槽に病気の魚を入れると、他の元気な魚にも病気が感染してしまう危険があります。
成魚になった時の大きさを確認する
稚魚の時は小さくて可愛い魚でも、成魚になると20㎝以上になる魚はたくさんいます。中には1mを越える魚もいます。
必ず購入前には、ご自宅の水槽サイズ、将来の魚の大きさを考えて購入しましょう。
わからない場合は、お店のスタッフさんに相談してから購入することお勧めします。
魚の寿命 熱帯魚の寿命は、種類によって2年前後という短いものから、10年以上と長いものまで様々です。
購入前には、必ず魚の寿命を考えて、最後まで責任を持って飼える魚を選びましょう。
魚の投入方法(水合わせ)
水合わせの方法は、いくつかありますが今回は、一般的な水合わせの方法を紹介します。魚を買って来たら、まずはショップで入れてもらった袋のまま30分ほど水槽に浮かべておいてください。 これにより、水槽内の温度と袋内の温度が同じになります。
30分が過ぎたら、ゴムで縛ってある袋を開けて、水槽内の水を袋内に少し入れてまた10分ほど浮かべておきます。 これを3回くらい繰り返してあげると、袋内の魚が水槽内の水に慣れてきます。
こうして水合わせが終わったら、静かにゆっくりと水槽内へ魚を入れてあげてください。