エアーポンプ
一般的にブクブクなどと言われています。金魚などの飼育で使用した事がある人も沢山いるかと思います。
魚は、エラから水中の酸素をとり込み、二酸化炭素を排出してエラ呼吸をおこなっています。
魚以外にも、濾過に必要なバクテリアの繁殖に酸素は大切です。
このため、水槽内に空気を送り込み酸素不足を解消するエアーポンプは魚の飼育には大切な器具です。
エアレーション
空気を水槽内に送り込むことをエアレーションと言います。エアレーションにより水槽内に水の流れがおこり水面の水も循環するため、水中に酸素が供給されます。
水の流れがある事により、水の腐敗も防げます。
また水が循環する事を利用して、投げ込み式濾過装置や底面濾過装置に接続して、濾過装置に水を送る動力(エアーリフトなど)の役割なども果たします。
エアレーションに必要な道具
エアーポンプは空気を送り出す機械ですが、エアーポンプだけでは、エアレーションをおこなう事はできません。エアレーションをおこなう為には、エアーポンプ以外に、エアーチューブ(エアーホース)、エアーストーン、逆流防止弁が必要です。
エアーチューブで、エアーポンプ、逆流防止弁、エアーストーンを接続して使用します。
エアーストーンの代わりに、投げ込み式濾過装置や底面濾過装置などに接続して使用もできます。
エアーチューブは、エアレーション以外にも水あわせ、稚魚のいる水槽の水換え、稚魚を吸い出す時等にも使用でき大変便利です。
スドー デラックスチューブ 白
スドー バブルメイト L70mm S-103G
テトラ (Tetra) 逆流防止バルブ
エアーポンプ使用時の注意点
エアーポンプは、水面より低い位置で使用すると停電や、水換え時などで電源を抜いたときに、サイホンの原理によって、水が逆流しエアーポンプに水が入り故障をしたり、漏電事故をおこしたりします。エアーポンプを使用する際は、水面より上に置いて使用するか、市販の逆流防止弁を接続して使用するようにして下さい。
また、エアーの飛沫が飛び散り、アダプター等の電源や接続部分に水がかからないように、必ず水槽には蓋をして使用してください。
二酸化炭素を添加している水槽では相殺してしまうので、昼間は二酸化炭素、夜はエアレーションとタイマーで使用すると効果があります。
エアーポンプの種類
バイブレーター式エアーポンプ
エアーポンプ サイレントエア 80×60×145 /3-3402-01
一般的に普及しているエアーポンプです。
送気口がひとつ(シングル)のものとふたつ(ダブル)のものがあります。
ダブルのエアーポンプは、水槽が2台ある場合や底面濾過や産卵箱などとエアーストーンを併用する場合に便利です。
性能を維持するために、空気取り込み口のフィルターの交換とバルブの掃除は3から4ヶ月に1回はおこないましょう。
昔は振動音がうるさいなどのデメリットもありましたが、最近は各メーカーともに性能が良くなり振動音も小さくなっています。
但し、設置場所などによっては振動音が気になる場合もあります。
その場合は、ポンプの下にスポンジやマットを敷いたり、ポンプを吊るしたりして使用すると、比較的音が小さくなります。
モーター式エアーポンプ
テクノ高槻 XP-80 浄化槽エアーポンプ ブロワー
いけす水槽や池、大型の水槽や複数の水槽を使用する業務用として使われている事が多いエアーポンプです。
モーターでピストンを動かすなどして空気を送っています。
ダイヤフラム式などのタイプがあり、バイブレーター式よりも送気量が多く音も比較的静かです。
モーター式のエアーポンプは別名エアーコンプレッサーとも呼ばれています。
電池式小型エアーポンプ
ニッソー 乾電池式エアーポンプ α-B2 防滴型 NPC-157
魚を引越しや移動、釣り、磯採集などで魚を生きたまま持ち帰るときなどに便利な小型のエアーポンプです。
また、停電などの時に使用することも出来るので、1台持っていると大変便利です。
乾電池を使用するものの他に車のバッテリーに接続して使用できるものなど市販されています。
手動式エアーポンプ
ニチドウ マルチポンプ 手動式
電池式小型エアーポンプと同じように、魚の移動や、釣り、磯採集などで生きたまま持ち帰るとき、停電などの時に使用することが出来るエアーポンプです。
手動のポンピングによって空気を圧縮して送ります。
商品にもよりますが、数十回のポンピングで1時間から3時間ほどのエアレーションが可能です。
電池が不要なので、かなり便利なエアーポンプです。