魚を飼育する際に使われている主な濾過装置をご紹介します。
外掛け式濾過
テトラ (Tetra) オートワンタッチフィルター AT-50
主に小型水槽向けに使用される濾過装置で、水槽の縁に掛けて使用します。
値段もお手ごろで、非常に簡単に使用でき、メンテナンスもメーカー指定の交換濾過材をワンタッチで入れかえる事が出来るので、初心者の方にお勧めです。
濾過能力は高くありませんが、小さい水槽であれば問題ありません。
またメイン濾過ではなく、サブフィルターとしてもお勧めです。
水位さえ気をつけていれば、二酸化酸素も逃げにくくなるので、水草水槽にも使用可能です。
上部式濾過
ニッソー パワーマスター915S
水槽の上部に設置して使用する、一般的な濾過装置です。
小型水槽から大型水槽用のものまであり、濾過能力もそこそこ高く管理もしやすいので初心者の方にお勧めの濾過装置です。
二酸化炭素が逃げやすく、光量の確保がしずらいので水草水槽には向いていませんが、生体メインの水槽には向いています。
外部式濾過(密閉式外置型)
エーハイム エココンフォート 2236
水槽外部に設置し、ホースを使用して濾過装置と水槽をつなぎ使用する濾過装置です。
濾過能力は高く、密閉式なので二酸化炭素が逃げにくく、水槽上部のスペースが空くので、水草飼育の水槽に向いています。
メンテナンスには少し手間がかかります。
最近では、各メーカーから様々なものが出ており性能も高くなっているので、お勧めの濾過装置です。
モーター音なども比較的静かです。
濾材は、購入時に付属の物を使用しても十分ですが濾過能力を上げたい場合は、別売りの濾材を購入して入れ替えをお勧めします。
夏場などで、溶存酸素量が不足しそうな時は、水槽内にエアレーションをおこなって下さい。
底面式濾過
ジェックス マルチベースフィルターL (外掛け式・上部・外部式フィルター接続用底面フィルター)
水槽の底にすのこ状のプレートを置き、その上に砂を敷き底床を濾材として使用する濾過装置です。
エアーポンプ、又は水中ポンプを使って循環させます。
水槽底面を使用しているので、スペースはとりませんが、メンテナンスは手間がかかります。
また、水槽に敷く底床は中目前後の砂利や大磯砂、サンゴ砂などがお勧めです。
ソイル系の土では使用できません。
投げ込み式濾過
水作 ニューフラワー DX
主に金魚、メダカの水槽などでよく見かける「ブクブク」です。
水槽内に直接入れ、エアーポンプで循環させ、容器内のマットや砂で濾過を行います。
安価ですが、濾過能力は低く、ブクブクと呼ばれているだけあり、エアーのブクブクと言う音がします。
サブフィルターとしてや、非常用にあると便利です。
内部式濾過
エーハイム 水中フィルター 2006 60HZ 水槽内部に設置して使用する濾過装置です。
濾過能力はそこそこ高いですが、水槽内に設置するのでスペースを取ってしまいます。
また、水中にモーターがあるので、夏場などは水温の上昇に注意してください。
大型水槽などでのサブフィルターや、水中ポンプ代わりに使用する事もあります。
スポンジフィルター
テトラ (Tetra) ツインブリラントスーパー フィルター
大きなスポンジを吸水口に設置して、物理濾過と生物濾過を行う濾過装置です。
スポンジが稚魚などの吸い込みを防止するために、主に稚魚の飼育のメイン濾過として使用されます。
水槽内で使用するため、スペースを取ってしまいます。
プレフィルターとして、外部式濾過や外掛け式濾過の吸水口に取り付け、物理濾過を行い負担を軽減させたい方や、外部濾過のウールマットを毎回、開けてメンテナンスを行うのが難しい方にもお勧めです。
オーバーフロー式濾過
60Hz アクアビーナス300 オーバーフロー水槽フルセット(西日本用)
オーバーフローとは水槽の底に穴をあけて配管を行い、水槽の下に独立した濾過水槽を設置し上の水槽から下の濾過水槽に水を落とし、濾過を行いポンプで上の水槽に水を上げる方法です。
水槽が二つになるので水量が多く水が安定しやすく濾材も大量に入れられるので、濾過能力は高く酸素も溶け込みやすいです。
また、ヒーターなどの器具も濾過水槽の中に入れてしまえばで、水槽内や水槽上部がすっきりします。
最近は小型水槽でも見られますが、大型魚飼育や海水魚飼育の水槽に向いています。